しみ・そばかす

シミの種類と症状

シミの種類と症状シミには様々な種類があり、それぞれに適した治療法があります。
誤った診断や治療はシミの改善を妨げ、逆に悪化させることもあるため、治療前の正確な診断は非常に重要です。

老人性色素斑

顔や手の甲、腕など、日光によく当たる部分にできる、境目がはっきりした丸い平らな茶色いシミで、紫外線によって生じます。
最初は目立ちませんが、時間が経つにつれて濃くなり、境界が明確になってきます。
日焼け止めを使用するなどの紫外線対策が有効です。
「老人性」と名付けられていますが、20代後半からも出現することがあります。

肝斑

肝斑は、頬骨の上にできる境界がはっきりしない広いシミで、肌が浅黒い人に多く見られます。
女性ホルモンの影響も考えられ、妊娠時に濃くなることがありますが、最も一般的な原因は洗顔時のこすり過ぎです。
こすり洗いをやめ、トラネキサム酸やビタミンCの内服で改善が期待できます。

老人性イボ(脂漏性角化症)

老人性イボは、表面がつぶつぶとした肌色から茶色の小さなできもので、紫外線の影響を受けやすい日光露出部に生じます。
年齢とともに徐々に増えていき、60歳を過ぎると多くの人に見られます。
保険適用の液体窒素で治療できますが、治療後に生じる炎症後色素沈着が広範囲に及ぶことがあり、この多くがきれいになるまでに時間がかかります。

ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)

ADMは、両側の頬骨に小さなシミが多数できる状態で、鼻翼にかけても同様のシミが見られることがあります。
原因は不明ですが、肝斑と合併することが多く、診断には注意が必要です。
レーザー治療によりかなりきれいにすることが可能ですが、回数と時間がかかります。

そばかす(雀卵斑)

そばかすは、両頬から鼻の付け根にかけて多数できる小さなシミです。
小学生頃から始まり、思春期以降に濃くなり、中高年になると目立たなくなることが多いです。
紫外線や妊娠で濃くなることもありますが、治療に対する反応は良好です。
再発する可能性はありますが、適切な治療で改善が期待できます。

色素沈着(くすみ)

色素沈着の中でも、「炎症後色素沈着」が多く見られます。
火傷、ニキビ、アトピー、虫刺されなど、さまざまな原因で皮膚が炎症を起こし、その跡がシミとなって残ることがあります。
年齢に関係なく誰にでも発生する可能性があります。
自然に消えることもありますが、長年のメラニンの蓄積によって改善が難しい場合は、医療機関を受診してください。

シミの原因

紫外線

シミの主な原因として紫外線が挙げられます。
紫外線にはUVB(紫外線B波)とUVA(紫外線A波)の2種類があります。
UVBは全紫外線の約5%で、夏の日差しのような強い光で、波長が短く表皮に届きやすいため、肌に強いダメージを与えます。
これがシミの第1の原因とされています。
UVBを浴びるとメラニン色素が大量に生成され、その後うまくメラニン色素が排出されないと色素沈着を起こしてシミになります。
一方、UVAは日常的な日光のような柔らかい光で、全紫外線の約95%を占めます。
肌への直接的なダメージは少ないものの、真皮への浸透力が高く、長時間浴び続けるとメラニンが生成され、シミを誘発します。

生活習慣の乱れ

シミの原因偏った食生活、睡眠不足、運動不足などは肌の調子を悪化させ、シミの原因になります。
これらの生活習慣の乱れは、肌のターンオーバー(新陳代謝)の乱れにつながり、メラニン色素の排出が滞ることで色素が肌内部に沈着し、シミとして現れます。
特に喫煙習慣はビタミンCの消費を増やし、メラニンの生成を抑える作用が低下するため、シミができやすくなります。
ビタミンCは既にできたシミを薄くし、細胞の老化を遅らせる効果もあるため、シミの予防には重要な成分です。

肌への刺激

シミの原因過剰な洗顔やスキンケアは、シミの原因になります。
特に必要以上に保湿力の高い美容液やクリームの使用は、肌の自己再生力を弱め、ターンオーバーの乱れを引き起こします。
また、強くこする洗顔やマッサージも肌を痛め、メラニン色素の生成に悪影響を与えます。
これにより、日常的な紫外線A波でも色素沈着しやすくなり、シミができやすい肌になってしまいます。

シミ・そばかすの予防方法

シミ・そばかすの予防シミやそばかすを予防するためには、紫外線から皮膚を保護することが重要です。
日焼け止めの使用や帽子、長袖の着用などの紫外線対策が効果的です。
また、生活習慣の見直しや適切なスキンケア、美容治療も有効です。

シミ取りの治療方法

Qスイッチルビーレーザー

患者様一人ひとりの症状に合わせてレーザーの照射を調整し、シミを的確に除去します。
ピンポイントでシミを治療する場合に有効です。

CO₂レーザー

炭酸ガスレーザーは、皮膚の水分と一緒に細胞組織を蒸発させる治療法です。
他の皮膚組織を傷つけることなく、脂漏性角化症のみを効果的に除去することができます。

※レーザーなどの美容施術のご相談の際は、ノーメイクでお越し下さい。

シミ取りの費用

メニュー 費用
シミ 1㎝まで 11000円(税込)
以降5㎜ごとに +5500円(税込)