ヘルペスとは
ヘルペスは単純ヘルペスウイルス(HSV)が原因で発生する皮膚や粘膜の感染症です。
このウイルスには二つの主要なタイプがあります
HSV-1(口唇ヘルペス)
主に顔の周り、特に唇に影響を与えます。感染はキスや食器、タオルなどの共有による間接的な接触からも発生します。
HSV-2(性器ヘルペス)
主に性器や周囲の皮膚に影響を及ぼします。主に性行為によって伝播しますが、個人の衛生習慣や環境因子も感染のリスクを高めます。
ヘルペスウイルスは体内に永久に留まるとされ、一度感染すると完全には消失しません。
症状がない時期が長く続くこともあれば、ストレスや免疫力の低下、他の健康問題が原因で再発することがあります。現時点ではヘルペスを完治させる治療法は存在しないため、発症を管理し再発を予防することが重要です。
症状
口や腰の回り、性器などに針で刺されたようなチクチクする痛みを伴う小さな水疱が、同じ場所に繰り返し発生します。
風邪や疲れた時に出やすい方もいれば、特に理由もなく出る方もいます。
症状の経過
1前兆
ピリピリ、チクチクとした感覚が生じます。
2発症
半日以内に赤く腫れ、患部でのウイルスの増殖が活発になります。
31~3日後
赤く腫れた上に水疱ができ、その中に多くのウイルスが存在します。
水疱が破れると他の部位に感染するリスクがあります。
4回復期
さかぶたができて治癒に向かいます。
ヘルペスになる原因
ヘルペスウイルスが唇やその周囲の粘膜に感染することでヘルペスが発症します。
直接的な肌の接触だけでなく、ウイルスが付着した食器やタオルの共有を通じて感染することがあります。
このため、家族間での感染が特に多いことも特徴の一つです。
一度症状が治まっても、免疫力が低下すると再発することが一般的です。
ヘルペスと帯状疱疹の違い
ヘルペス | 帯状疱疹 | |
---|---|---|
原因 | 単純ヘルペスウイルス | 水痘帯状疱疹ウイルス |
再発率 | 再発しやすく、特に性器ヘルペスは1年以内にほとんどの患者様で再発します | 帯状疱疹の再発率は比較的低く、症状が出た人の約4%で見られます |
後遺症 | 単純ヘルペスには後遺症はありません | 帯状疱疹では、帯状疱疹後神経痛という痛みが残ることがあります |
感染状況の違い | 主に接触感染で、感染力は相対的に低いです | 水痘帯状疱疹ウイルスは空気感染することもあるため、非常に感染力が強いです |
ヘルペスの治し方・薬
治療方法
内服
主に抗ヘルペスウイルス薬が用いられ、神経節に潜むウイルスの増殖を抑える目的で使用されます。
これにより症状の緩和や再発の予防が期待できます。
外用薬
症状がそれほど強くない場合に効果的です。
ドラッグストアで入手可能で、初期の唇のピリピリ感や痛み、かゆみを感じる場合に使用します。
ただし、塗り薬ではウイルスの増殖を抑えることはできないため、症状の緩和に役立つだけであることに注意が必要です。
点滴
重症化した場合には、入院して点滴による治療を行うこともあります。
再発抑制療法
性器ヘルペスが年に6回以上再発する場合、抗ウイルス薬を毎日内服する「再発抑制療法」が推奨されます。
これによりウイルスの増殖を抑え、症状の発現を防ぐことができます。
ヘルペスを早く治すには
口唇ヘルペスの場合、2週間程度で自然治癒も期待できます。
早期の治癒を目指す場合は、医療機関を受診し、抗ウイルス剤の内服薬を内服することで治療効果が高まり、早期の治癒が期待できます。